日本の人材市場:誰も教えてくれない真実 | Vol.2
なぜ紹介料が35%なのか——人材不足だけでは説明できない、3つの理由
Vol.1で、日本の人材紹介料が35%に達することをお伝えしました。
その後、最もよく聞かれる質問があります。
「なぜそんなに高いのか?」
答えには3つの層があります。 そして3つ目は、海外の採用決定者のほとんどが見落としているものです。
理由① 簡単には解雇できない。
日本以外の多くの市場では、採用ミスはコストがかかりますが、回収できます。 合わなければ手放して、次に進む。
日本はそうはいきません。
正社員を解雇するには「客観的に合理的な理由」が必要。 不当解雇と判断されれば、復職+賃金全額支払いの義務が生じます。
日本に「アットウィル雇用」は存在しません。 採用ミスは時間的コストだけでなく、年単位の損失につながり得る。
だから、企業は慎重にならざるを得ない。
理由② 人材プールが構造的に縮小している。
市場によって、供給過多の理由はまったく異なります。
優秀な人材が「働きたい」と世界中から集まるデスティネーション型の市場もあれば、 若年層の雇用競争が激しく、求職者が溢れている市場もある。
前者はポジティブな引力によるもの、後者は構造的な圧力によるもの—— 理由の質がまるで違います。
日本はその両方と異なります。
働き盛りの若年層人口が、構造的に減り続けている。 特定のエグゼクティブポジションに適切な人材を探すと——
プールは小さく、縮小中で、ほとんどが転職を考えていない。
日本は構造的な売り手市場。候補者の側がカードを持っています。
理由③ 日本企業は人材を長期投資として考えている。
日本政府は年間約500億円を企業研修の支援に充てています。
企業は採用して終わりではなく、育てる。 双方の前提に「長期的な関係」があります。
だから採用の意思決定は重い。
簡単には手放せない人材を、すぐには次を見つけられない市場で採用する—— その重みが、プロセスの全体に表れています。
高い紹介料。高いリスク。長期的なゲーム。
それが日本です。
私は海外企業の日本におけるエグゼクティブサーチ・CxO採用のプロフェッショナル。 人材紹介業20年以上、日本で紹介会社を約8年経営しながら中国に7年、昨年よりドバイにも拠点を構え、クロスボーダーのヘッドハンティングを行っています。
日本でのCxO採用を検討中の方、現場を知る人間と話したい方——ぜひつながりましょう。
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